漢方では健康を支える要素として「気・血・水」という考え方があります。
西洋医学の「自律神経系・内分泌系(ホルモン)・免疫系」に相当します。
この3つの要素が、バランスよく調っていることで私たちの体は心身ともに健康とされます。
これらが不足したり、滞ったり、偏ったりすることで、不調や病気を招くと考えられています。


●気は、元気・気合・気力などの言葉に使われているように、生命活動の源(エネルギー)。さらに、気持ちや気分といったココロの働きも含まれます
●生体内で作られた気が体内を巡り、生命活動が行われるとされます
●自律神経の働きに関わるとされ、血や水を全身に巡らせる働きがあります

●血は、全身をめぐり、栄養をあたえるもの
●「血=血液」とイメージする方が多いと思いますが、漢方では単なる血液だけを指すものではありません
●生命活動をする上で必要な栄養をあたえ、身体を養う働きがあります

●水は、全身をめぐり、潤いをあたえるもの
●「血」以外の体内にある透明な液体
●身体に潤いをあたえる、関節の働きを滑らかにします


気の不調 血の不調 水の不調

気虚ききょ:エネルギーが不足した状態
症状:疲れやすい、食欲がない、かぜをひきやすい

血虚けっきょ:血が不足した状態
症状:立ちくらみ、皮膚の乾燥、手足のしびれ

陰虚いんきょ:水が不足した状態
症状:のぼせ、便秘、口の渇き

気滞きたい:気の巡りが悪い状態
症状:怒りっぽい、お腹が張る、ため息をよくつく

瘀血おけつ:血の巡りが悪い状態
症状:月経異常、吹き出物ができやすい、肩こり

水滞すいたい:水の巡りが悪い状態
症状:むくみ、めまい、水太り、耳鳴り、頭痛