よくあるご質問
漢方について
- 漢方薬とはどのようなものですか。
- 漢方薬は、漢方医学の考え方にもとづいていくつかの生薬を組み合わせたものです。(例外として一つの生薬だけで漢方薬と呼ばれるものもあります)
- 漢方薬にはどのような剤形がありますか。
- 漢方薬の剤形としては、煎じ薬と呼ばれる湯液の他に散剤、丸剤、外用剤(軟膏剤)があります。湯液をエキス原末化した漢方エキス剤の開発により、細粒剤や課粒剤、カプセル剤、錠剤もあります。
湯液(煎じ薬):土瓶などに生薬と水を入れ加熱して生薬の成分を抽出したもの
散剤:生薬を粉末にして混合したもの
丸剤:生薬を粉末にしたものに蜂蜜などを加えて丸く固めたもの
エキス剤:湯液をエキス原末化して製剤化したもの - 漢方エキス剤とはどのようなものですか。
- 漢方エキス剤とは湯剤・散剤・丸剤として服用されていたものからエキス分を抽出し、水分を蒸発させ乾燥エキスとして、西洋薬と同じように錠剤、細粒剤、カプセル剤などに加工したものです。
- 漢方薬にはなぜいくつもの効能・効果(働き)があるのですか。
- 漢方薬は、服用される方の体質や現在のからだの状態、症状の現れ方など(漢方でいう証)から、総合的に判断して処方が決められます。したがって証が合えば、西洋医学的には異なる病名であっても同じ処方を使用することが少なくありません。そのため、幅広い病状・症状に適応することになり、いくつもの効能・効果が期待できます。
- 漢方薬にも副作用があるのでしょうか。
- 漢方薬は、一般的に効き目が穏やかなものが多いことから、副作用がないと思われがちですが、これは誤解です。漢方薬も薬である限り、薬効があるのと同時に副作用があります。ただ、薬の種類によって、また人によって、副作用の発生頻度や種類、程度は異なります。薬を服用した後、症状が悪化したり、いつもと違うなと感じたときには服用を中止し、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
服薬について
- 漢方薬を2種類以上服用してもよいでしょうか?
- 医師の考えで、2種類以上の漢方薬が処方されることもあります。医師より処方を受けている場合は考慮の上で処方されていますので、安心していただけると思います。ただし、治療中にご自身の判断で薬を追加して服用されると成分等が重複して思わぬ作用がでることもあります。まずは医師、薬剤師に相談してください。
また、薬局で購入した漢方薬同士を、ご自身の判断で服用される場合は、前もって購入の薬局でご相談してください。 - 医師から処方された漢方薬を服用していて、さらに他の医院から別の漢方薬を処方されたのですが、一緒に服用してもよいでしょうか。
- 漢方薬同士の併用をする時に、注意の必要な場合があります。双方の医師にご相談いただくか、別の漢方薬を処方される際に、現在服用中の漢方薬があることを医師又は薬剤師にお伝えしてください。
- 漢方薬以外の他の薬と一緒に服用してもよいですか?
- 他の薬と一緒に服用するときは、注意が必要なものもあります。
医師又は薬剤師に相談してください。 - 漢方薬はいつまで服用したらよいですか?
- 病気によっては、すぐに調子がよくなったからといっても治ったとは限りません。また、服用を止めると、再発することもありますので、症状が改善し、安定した状態が長く続いているような場合でも、ご自身の判断で止めずに、必ず医師又は薬剤師に相談してください。
- 食前または食間の服用とは食事の何分ぐらい前でしょうか。
- 食前服用とは食事の30分前、食間服用とは食後2時間以上経ってから次の食事の間とされています。
- 漢方薬は、いつ服用したらよいのでしょうか。
- 医薬品の服用時間は、患者さんのお体の状況などを勘案し、医師や薬剤師の判断で指示されます。指示通りに服用してください。
- 妊娠中に漢方薬を服用してもよいでしょうか。
- 妊娠中あるいは妊娠している可能性がある場合には、必ず医師に伝えて下さい。一般的に、妊娠中は必要最低限の薬を用いられます。医師が妊娠を承知の上で、漢方薬を処方されている場合は、妊娠中であっても患者さんに必要な漢方薬ですので、医師の指示どおり服用するようにしてください。不安なことがありましたら、あいまいにせず医師又は薬剤師に質問して、説明していただくことが大切です。
- 自分に効いた薬を他の人に服用させてもよいですか。
- 同じような症状を現していても、漢方では、一人ひとりの証(症状・体質)によって、使われる漢方薬が選定されます。自分には効果があったからといって、同じ症状のように見える人に効果があるとは限りません。それどころか、かえって副作用がでることもあります。つい、身近な家族が自分と同じ病気と思っても、自分で判断せずに、医師または薬剤師に相談して、その人に合った適切な漢方薬を服用してください。
- 漢方薬は長く服用しないと効かないのですか。
- 結論から言えば、病気の種類や軽重によって早く効くものもあれば、長くかかるものもあります。漢方薬だから長く服用しないと効かないとは一概にいえません。たとえば、食べすぎや飲みすぎによる一過性の胃腸症状や軽い風邪などの急性病では、処方が合えば一服で効果のでる場合もあります。一方、慢性的に経過する病気や生活習慣病では、食養生や生活養生と共に比較的長期間服用してはじめて効果のでる場合もあります。
- 漢方薬はすべてお湯で服用するのですか。
- 原則として水またはお湯で服用してください。苦くてどうしても飲みにくい場合は水飴をからませるなどしてみてください。現在は服薬ゼリーなども市販されています。
お茶やコーヒーなどは、その成分のタンニンやカフェインの作用で悪影響をもたらすことがあるといわれています。また、牛乳やジュースも薬の吸収低下や化学変化を起こす恐れがあるといわれています。 - 効き目が感じられない場合には服用する量を多くしてもよいですか。
- ご自身の判断で服用量を変更してはいけません。医師や薬剤師から漢方薬をもらった場合には、専門的な判断から服用量が決められています。もし効果がない場合には、漢方薬をいただいた医師、薬剤師に相談してください。市販の漢方薬についても、服用量が記されています。ご自身で判断せず、購入の薬局の薬剤師、登録販売者にご相談してください。
- 症状がだいぶよくなったので、服用量を減らしてもよいでしょうか。
- ご自身の判断で服用量を変更してはいけません。ご自身の判断で量を減らしてしまいますと、医師が治療上の正しい判断ができなくなりますので、まず、医師又は薬剤師にご相談してください。
- 指示された時間の服用を忘れてしまいましたが、どうしたらよいでしょうか。
- 基本的には思い出したらすぐに服用して下さい。ただし、次に服用する時間が近いときは、忘れた分は服用せず、次の服用時間から再開してください。服用し忘れたからといって、忘れた分を一緒に服用しないようにしてください。あらかじめ、服用を忘れたときの対応を、医師又は薬剤師に確認されることをお勧めします。
- 処方された漢方薬の効能・効果をみたら、私の病気にあてはまることが書いてないのですが。
- 様々な情報が飛びかっていますので、特定の情報を参考にすると判断を誤る可能性があります。また、漢方医学専門のホームページの場合、効能・効果とは異なる書き方をしていることがあります。服用中の漢方薬は、病気や体質などを考慮して医師の専門的な見知から選択されています。どうしても気になるようでしたら、医師又は薬剤師にご相談されることをお勧めします。
- 授乳中ですが、漢方薬を服用してもよいでしょうか。
- 薬の種類、服用期間、お母さん及び赤ちゃんの状態などを総合的に考慮する必要があります。例えば、便秘に効果のある漢方薬をお母さんが服用していると、その授乳を受けた赤ちゃんが下痢するということがあります。その他の漢方薬については、いまのところ問題となる報告はされておりませんが、医師又は薬剤師にご相談してください。
- 薬の説明書の使用上の注意に該当しています。(高齢者・高血圧・胃腸が弱い)服用しても大丈夫ですか?
- 患者さん個々で異なりますが、体調を悪化させる可能性がありますので記載しております。まずは医師、薬剤師にご相談してください。
その他
- 漢方薬の保管方法は?
- 漢方薬はたいへん湿気を嫌います。薬局にて包みなおしていただいた漢方薬は、品質を保つため、できるだけチャック付きビニール袋や密封できる容器に入れ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しいところに保管してください。
*冷蔵庫に保管する場合は、野菜庫など湿度を保つスペースを避け、結露(温度差で空気中の水分が集まること)を防ぐために、全部を取り出さずに、服用する分量だけを庫内から取り出すようにしてください。 - 漢方製剤でドーピングに掛かるものは有りますか。
- ドーピングの基準は各競技連盟によって異なるところもありますので、弊社から確定的なご回答ができません。確実なところは所属の競技連盟の医事委員会等にご確認ください。また、薬に関しては、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)でも問い合わせを受け付けています。
・日本アンチ・ドーピング機構(JADA)HP: http://www.playtruejapan.org/ - 外国で買った(処方された)○○湯という漢方薬と同じ名前のものが日本にもありますが、中味は同じでしょうか。
- 外国と日本の漢方製剤では、名前は同じでも(似かよっていても)、用いる生薬の種類など異なる点がいろいろありますから、基本的には違うものとお考えになった方がよいでしょう。
同様の漢方製剤をご希望の場合は、医師又は薬剤師にご相談してください。 - ヨクイニン(薏苡仁)エキス・ヨクイニン末と薏苡仁湯は同じものですか。
- 同じものではありません。
ヨクイニン(薏苡仁)は、イネ科植物のハトムギの種皮を除いた種子です
ヨクイニンエキスはヨクイニンから抽出したエキス、ヨクイニン末はヨクイニンを粉砕し末としたものです。
医療用医薬品のヨクイニンエキスは、疣贅(いぼ)に処方されています。医療用医薬品のヨクイニン末は、調剤用として漢方処方の調剤に用いられます。
(一般用(OTC)医薬品では、ヨクイニンエキス、ヨクイニン末ともに「いぼ、皮膚のあれ」に服用されています。)
薏苡仁湯(ヨクイニントウ)は、ヨクイニンのほかにマオウ、トウキなど7種類の生薬を含む漢方処方で、関節痛、筋肉痛などの効能・効果があり、疣贅(いぼ)の効能・効果はありません。 - 食物アレルギーがありますが、ヨクイニンエキスを服用しても大丈夫ですか?
- ヨクイニンと同族のイネ科植物である小麦などにアレルギーを持つ方は、ヨクイニンエキスでアレルギーを起こす可能性があります。
これらはタンパク質の構造が似ているため、同じような症状が出ることが考えられます。 - ヨクイニンエキスの錠剤を噛んだり潰したりして服用してもよいですか?
- 錠剤が飲み込みにくい場合は、医師又は薬剤師にご相談ください。
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なお、漢方相談(「自分の病気にはどの漢方薬を服用すればよいか?」などのご相談)はお受けすることができません。ご了承ください。
※弊社商品お取り扱いのお店(薬局・薬店)は、「あなたの街の漢方相談店(直リンク)」サイトでも案内しております。
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